1948 Harley-Davidson Hummer 125cc
業務連絡です!
とりあえずこんな感じで走るようにはなりました。
もう少しパワーを上げたいんやけど、マフラーをなんとかした方がいいと思います。
吸排気の量をもう少し増やす方向で行った方がええんとちゃうかな?
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長年の間店のディスプレイだと思われていたこの子ですが、ちょっと動く様にしてみました。
走っている様に見えますが、動いているだけです。
こう見えてハーレー・デイビッドソンです。1948年式の2ストローク125ccでございます。
カスタム制作はZERO engineering さんです。 かわいいですね~。
投稿者: AMS
オイルポンプのガスケット交換
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①ショベルヘッドが作られて30~40年経ちますが、さすがに経年変化でガスケットの劣化が起きてオイル漏れを起こしたりしてきています。
結構何十年も開けてない車両ってあるんですよね~。
一口にオイルポンプカバーガスケット交換と言っても、外側のカバーガスケットだけ換える場合と、今回の様なケースとではかな~り部品と時間のかかり具合が変わるというのをお届けします。
数千円で済むのもあれば余裕で十万越えなんてのも噂話ではありません。
写真ありませんがピニオンシャフトの振れをダイヤルゲージで計測します。今回はめずらしくほとんど振れは見られませんでした。
シャフトが辺摩耗している事も多いので、惑わされない様にですね。
②オイルポンプカバーガスケットが経年劣化で交換しなければならない程年月がたっている車両は結構いろいろやらないといけない場合の方が多いです。ぶっちゃけ。
今回入って来たのは、純正カムカバーをメッキしてあるのですが、ブッシュ類を付けたままメッキがかけてあり、それも何十年も前の仕事っぽく、ブッシュ類は完全に減っていたので当然交換です。
まずは新品のブッシュに入れ替えます。
もちろん、ピニオンシャフトとカムカバーのオイルライン、オイルポンプとクランクケースのオイル穴がちゃんと正しい組み合わせか事前に確認しておきます。
このカムカバーは72年以前の物をムリクソ加工してありましたが、一応機能的には問題無くいけそうなので今回はリサイクルします。
この辺はマニュアルに載っている事では無いので、経験と専門知識が必要です。知らずにやると油圧が落ちたり、クランクにオイルが行かなかったりするので結構重要なんです。
カムシール、ベアリングももち交換です。
③今回は腰下までバラす訳にはいかないので、代わりの純正ケースや特殊工具とリーマーで
ラインリーミングしてブッシュ穴を整えて、元のエンジンに戻し、アタリを見ながらホーニングをします。
JIMS社製のブッシュはオイル穴が開いていないので、追加加工でオイル穴をあらかじめ開けておきましょう。
④オイルポンプシャフトは見事に減っていましたので、交換です。
この辺はだいたいいつも在庫しています。(今回の作業で使った部品はすべて在庫してあります)
この時点でクランクケースのブッシュもクリアランスを見ておきます。(この辺けっこう省いてるお店多い気がします・・・)
続き
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①オイルポンプシャフトのシールももちろん交換です。
別に秘密にする程でもないので載せますが、私は純正と反対向きで組みます。
知らない方もいるかと思うので・・・
②前から怪しいと思ってたカムタイミングをチェックしたら結構ずれていたので、とりあえず今回はジグ上で0度に合わせておきました。
※この目盛はアテにしてませんが・・・
③ピニオンギアとカムギアのバックラッシュ(簡単に言うとギアとギア間にわざと作ってある隙間)を計測します。必要があれば違うサイズのピニオンギアを交換します。
④今回はガバナーがかなり摩耗していたので交換しました。
いっつも思うのですが、社外のガバナーは新品でも軸にグリスが塗って無いんですが、余所から入って来た車両のほとんどが全くグリス塗って無い事がほとんどで、悲しくなります。(赤サビが出ています)
そんなに手間では無いので、一度バラしてグリスアップしてから組みましょう。
壊れたら換えりゃいいのは解かりますが、なるべく部品が長持ちするように心がけるのが大事なのではないかと思います。
とまあ、堅苦しくて同業者にしか解からない部分満載ですが、ちゃんとやると結構大変な作業だという事が少しでも解かっていただければ幸いです。
だいぶ端折ってるつもりですが、この辺を語り出したらキリが無いのです・・・・
あと今回大丈夫でしたが、よくあるのがポンプ本体が傷だらけで使えず交換、とかタペットローラーがガタガタの物やタペットブロックがガタガタの物や、ブリーザーホールが傷だらけな物はプラス結構な修理代が要るのでちょっと覚悟が必要です。
肝心のポンプガスケットの交換写真がありませんがちょっと加工してから使うだけで何も大した作業ではないので割愛させていただきました。
あっ、あとポンプギア組むのにはコツがあるのですがまたの機会に。
あっ、あと・・・・・・
もうええか
あきらめたらそこでメカニック終了ですよ
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①ソフテイル用のPRIMO社製のオープンベルトキットをTCダイナのミッドコントロール用に加工して取付。
までは良かったのですが、走行数百キロでオイルが滲み出て来たとの事で入庫。
②元の構造。ミッションのメインシャフトから来るオイルをOリングのみで止めようという構造。
オイルシールを入れるスペースが確保できなかったのか、はたまたコスト削減の為か?
③この業界で良く耳にする魔法の言葉「こんなもんですよ」。それを言うのが人一倍嫌いな私は、常備薬の「ヒラメイータ」を飲み、ひらめきました。
まず元のオーリングをワンサイズ太い日本製のNBRゴムの物に交換出来る様にリング溝を加工し(気休め程度ですが)、オイルシールが入るショベルのクラッチハブナットを短く加工ました。
ネジピッチもサイズもドンピシャなのでお財布に優しい感じで、消耗品も手軽に入るのでベリーグゥな感じです。
④出来るだけ内側に寄せて付ける様にハブナットを加工したので、プレッシャープレートは最小限の3mmだけ削ればいけました。
オレンジ色の物は光明丹というバルブの辺り幅などチェックする時に使う物で、これを塗って仮組みして、計算通りハブナットと接触していないかチェックします。
さらに「コンナモン・メカニック」の為にデータ流出をしますとクラッチハブナットの全長は25.6mmですので、もしオイル漏れで困っている人がいたら、「俺いいこと考えついちゃったんだよね~」などと言いながら治してあげて下さいな。
定休日の変更
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みなさまのおかげで、今年の夏でめでたく5周年を迎える事ができました。
この5年間、月一回の毎月17日のみの休みでがんばって来ましたが、(初めの3年弱はほぼ無休)エエかげん人並みに休みをもらおうかと思いまして、定休日を増やすこととなりました。
とはいえやる事山積みだし、週一回も休んでられないので月3回、7日・17日・27日の毎月7の付く日と覚えておいて下さい。
ちなみに日曜日でも祭日でも容赦なく休む予定ですのでご来店の際はご注意ください。
常識知らずで申し訳ありません。
引き取り、車検等で店が閉まっている事もあるので、来られる前に077-532-1514、前日までならメールにでも一報入れていただけると助かります。
常識

この写真は知っている方も多いと思いますが、1962年に1920年式のインディアンを遥か遠いアメリカのソルト・フラットに持ち込み、世界記録を樹立したバート・マンロー。その人です。
1920年のスカウトなんてせいぜい80km/hぐらいしか出ないバイクです。少し大げさかも知れませんが、スーパーカブの90の方が速いかも、てなぐらいです。工業製品は太平洋戦争後に大きく進化したので、1960年代に1920年のバイクで世界記録狙うなんて、当時でも常識知らずにも程があるといった具合だったでしょう。
そのバイクをピストンやシリンダーを自作してヘッドもOHVに改造して288km/hの世界記録を作った。しかも63歳のじいさんが。
1967年に出した記録は未だに破られていないという。
例えば、世界のスーパーエンジニアが結集して現代の技術にあやかって、もっと高年式のインディアンでマシンを作ればこの記録は破れるかも知れない。
でも、それは勝利や偉大な記録と呼べるのだろうか?
常識が確立された現代では、今にも先にもにこんな偉大なエンジニアは現れないと私は思っております。
バート・マンローに関しては有名過ぎるので、ここらへんにしておきますが、もし知らない人がいれば映画「世界最速のインディアン」を見て下さい。
さて、今回のお題の「常識」ですが、最もまともな事でもありながら、まったく逆方向の性格ももっている者だと思うのであります。
常識というやつは小さな子供にも通用しない事が多々あります。
たとえば子供の書く絵。顔から手や足が生えていたり、普通じゃ考えられない色使いで描いてきます。
でも彼らの目に映った物を感性のみで描くとああいった絵になるのです。そこには大人の考える常識など全く存在しないピュアな世界があるのです。
持論ですが、彼らは親や他の人間から言語や未知の情報をどんどん吸収する時期なので、しっかり顔を見てコミュニケーションをとる事が多いので、顔というものの印象がより強くあるのでそこから手足が生えてる様な絵を書いたりするのではないでしょうか?
色遣いが違ったり、構図がおかしいからといって、それを大人の常識で軌道修正するのは、正しい事ではないのかも知れません。
現実に目に映っている四角い物も、魚の目で見れば四角じゃないし、人間の目のレンズのカーブがもし違っていたならば全ての物が全く違う風に見えたのだろうとか、舌の神経が違えばこの世の中の物なんて不味くて食えないかも知れない。などと妄想している今日この頃なのです。
さて、我々大人になった人間ですが、皆様も自分の中にある程度常識というものが確立されていると思います。
そういう私はよく周りの人間におかしな奴だと度々言われるのですが、周りの常識から少し外れていた方が、新しい物を作れると思っていますので、その辺は勝手にポジティブにとらえさせてもらっています。
私事ですが、何ヶ月か前に「お気に入り」に入れていたブログなどを、数個を残し全て消去しました。最近は雑誌もほとんど見てません。情報が多すぎるので、極力、最小限の情報だけを吟味しようという考えに移行してきています。
こんなコラムなどを書いていますが、私は昔から本を読まないので、文章力、日本語力の常識に乏しいのでやさしく見守って下さい。
戦後に生まれた我々は、誰かが作った学校教育で、誰かが都合よく換えたかも知れない歴史を学び、誰かが作った社会で育ち常識を身に付けてきましたが、惑わされず、踊らされず自分を持って生きて行きたいものです。
難解な修理の作業でもたまにあるのですが、常識にとらわれ過ぎると何かを見失うのではないでしょうか?
~常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう~
アルベルト・アインシュタイン(1879~1955)