こんなの初めて

DSC_0986.JPG
かなり余裕をもって5月いっぱいで渡す予定だったこの車両
オイルが熱くなると油圧の低下が著しい
勿論、オイルポンプやオイル経路については熟知しているつもりなんですが
ギアケースやオイルポンプをバラしては悩み、イケると思って組んでは駄目で、、
またバラしては悩み、イケると思って組んでは駄目でを繰り返す事、12回……………
その間どんどん貯金はマイナスになるし、それよか他の何台も待たせてる車両が全て遅れてしまうので、もうえらいこっちゃです
(※お待たせしている多数の方々、本当にすみません)
後半になるとこれ以上考えつく事が無くなって、完全に詰まれたという感じを繰り返し
DSC_0938.JPG
社外ポンプのピンがロールピン使われててそこから送りのオイルが漏れるけど、ガスケットで抑えられるし、でもポンチ跡の傷とかあるし、ココから出てんじゃね?
とか、最後の方はもう疑う所が性格悪い感じになってきたりで
オイル自体は流れてるんでソリッドタペット組んで、なんならハイボリュームギアなんか組んで誤魔化せばイケない事もねーんですが、そんな事しても後悔の念しか残らないでしょうし・・・
DSC_0988.JPG
お客さんとの雑談で説明しながら閃く事もあったりで、怪しい道具作ったりして、1個1個可能性を潰しながら現段階で最も納得いく所があったのでそれを施して

冷えてる状態だけどキックでこの感じだったら
なんだかイケそうな気がする
知らんけど
何回もガックシ来てるんでね
結果は神のみぞ知る!
疲れたし酒飲んで寝る!!

経験に基づく車検整備

DSC_0882.JPG
車検で預かったタペット音のしてるパンヘッド
ソリッドタペットが組まれてるのは前から知ってたんで、調整してお渡し〜
となる所ですが、、
調整してると違和感を感じたので(メン〇ク〇イけど)バラします

はい、的中~
これをプッシュロッドのガタだけ取って組みなおしたら中のローラーが粉々になってエンジン中を駆け巡り、まぁ後はご想像のとおり
となります
たかが車検整備、されど車検整備
法定整備の何十項目にのっとってウチはやってますから安心してお任せ!
出来ないのが旧車の世界
私は機械の悪い所がオーラ(色)で見えるので、肌感覚と経験だけでやっております
悪しからず!

根本アツ子

DSC_0756.JPG
かなりエンジン寄りの所が焼けてしまってますね
これはちょっと見逃せない事案
DSC_0761.JPG
エンジン寄りの根元にサイレンサーが入っていてかなりの高温になってしまってる為焼けちゃってます
熱が逃げ辛く、エンジン内部も高温になっていた事でしょう
DSC_0759.JPG
そもそもウチではドラッグパイプにこんな抜けの悪いサイレンサーはNGとしております
1-3/4インチのドラッグパイプの内径は約43ミリ、EXバルブの直径約44ミリ、バルブリフトが11ミリとして、22x22x3.14×11=16717.36㎣ =16.717㎤ =16.717cc
この隙間から片方のシリンダーの排気ガス約670㏄が出る時、例えばエンジン回転数3000回転の時のピストンスピードが○○だからその時の排気の流速は・・・・・って
要は消音を気にするあまり、細いただの筒のドラッグパイプに抜けの悪いサイレンサーはよろしくないかと
当店では抜けの良い物で、更に消音を望む時はワンオフで作っております
DSC_0782.JPG
エンジンを丁寧に組んでも要らん事されたら嫌なので、当店はエンジン単体のオーバーホールはお断りしております

気になるmonday

「自分でカムカバー開けたらCクリップみたいなん出て来たっす」
そんな事聞いてしまったら気になるもんで
DSC_0672.JPG
開けてみたら、ちゃんとオイルポンプのサークリップ入ってましたよ
でも…カムカバーに異変が
コレ、欠けてるというよりは鋳型にちゃんと湯(溶けたアルミ)が流れきってなくて出来た凹みの様です(ちゃんと検品してよネ)
ここはブリーザー室なのでしっかり密閉されてなきゃイケない部分
DSC_0677.JPG
なので溶接で盛って成形したの図
DSC_06730.JPG
オイルポンプ周りも数ヶ所改善しときました
そんな水曜日

高級品を使ってる安心感が油断を生む

A%2B%20Gallery_19.jpg
JIMSのハイドロソリッドという油圧タペットを組むときにプッシュロッドを伸ばしてタペットを0.87〜0.92mm沈んだ状態にしてねって事なんですが(規定範囲が5/100mmってエラいシビア)
社外プッシュロッドはネジのピッチが色々違って、ネジをどれだけ回せば規定の長さになるかっていうチャートです
DSC_2758.JPG
しかし今回着いてたプッシュロッドは、このチャートのどれにも当てはまらない変な奴が着いてたので実測で長さの差を測ります
大丈夫!私には7万円もするこの高精度のデジタルハイトゲージがあるから‼︎
ってなりそうですが、
この全長で1/100mm台の話になると僅かな傾きで0.1mm以上平気で誤差が出ます
高精度な高い道具を使うとちゃんと出来てる気になってしまいがち
DSC_2750.JPG
私は300mmのデジタルノギスで測るのですが、もちろんこんな測り方もNGです
DSC_2752.JPG
Y軸(縦)とZ軸(奥行)を固定した状態でX軸(横)の変化量を測定する感じです
この測り方で5.5面伸ばした状態で規定値の0.87〜0.92mmの間に収まりました
何度測り直しても同じ結果が得られます
DSC_2760.JPG
ちなみにこれは安物のデジタルノギスをバラしたヤツですが、やはりミツトヨ社クラスのデジタルノギス以外のは誤差が大きいです
もっと精度の高いマイクロメーターで測り比べると安物の誤差の大きさが判り易いです
同じデジタルでも工具の精度でかなり数値が違ってくるのも覚えておきましょう
DSC_2757.JPG
前出のプッシュロッドは曲がりが酷くて結局新品に交換したんですがね(笑)
何事も頭をよーく使って考えてからやりましょう
っお話でした