Home > Archives > 2007年05月

2007年05月

2006年4月製作 SHOVEL その②

maki-2.jpg

今回の製作にあたっての最大のポイントは、サス付きの4速フレームと74スプリンガーという普通ならミスマッチになりがちな組み合わせを、いかに無理なく自然に見せるかという事で、かつ、TC88のスプリンガーからの乗り換えでもストレス無く乗れるように、非常に解りにくく手間のかかった作業をしていく事になる。
写真左上より時計回りに
・その①のビフォーな写真を見てもらえれば解るように、ショベルのリアサスはシート下周りのフレームがほぼ90度に組まれており、その角にサスが付くことにより幾何学適な形になり、そのままだと74スプリンガーの自然なラインと違和感が生まれてしまう。そこでシート下のラインを作り直すことに。
・余分な部材を取り除きます。中間で接ぐのは強度的に不安なのでこの方法をとりました。
・シートレールを曲げていき、先ほどの穴の部分に突っ込んだ状態。この後周りを溶接していきます。
・全体図。リジッドフレームのような真っ直ぐなラインが出来ました。このままのラインでサスを付けて完全なリジッドのラインにするんじゃないかと、お思いの方もおられるかも知れませんが、その手法はすでに使われているのと、今回は、あたかも初めからそうで在ったかの様にしたいので、ここからさらに手を加えていきます。

2006年4月製作 SHOVEL その①

カスタム製作日記 第2弾です。パッと見何の変哲も無いようで、結構な手間がかかっている、4速フレームのボバーになります。
maki-1.jpg
写真左上より時計回りに
・ビフォーな状態、昔流行ったドラッグスタイルとでも言うのでしょうか。エンジン、ミッションは私の以前勤めていたショップで完全にオーバーホールしてあるのでひとまず安心です。
・あっという間にバラされました。オーダーは基本お任せで、オーナーの持ってきた資料を基に好みをイメージして、バイクに乗るときは基本的にロングツーリングということなのでフロントフェンダー有りの、前後16インチで74スプリンガー、色は派手すぎず、黒い服に似合う色でとの事。後は完全にお任せ。
・で持ってこられた資料がこれ。以前私が作った二台。この2台がとても好みだとの事で非常に嬉しい思いで、製作に取り掛かります。HOT BIKE 77号参照
・2002年頃作った奴です。これも結構、解りにくい所をこだわっているのでまた機会があれば詳細を紹介いたします。HOT BIKE 79号参照
この2台をベースに、オーナーにピタリとくる渋い大人のカスタムを目指します。

思わぬ落とし穴

ちょっと日記を挟みます。
今日はヘッドライトの修理です。ヘッドライトがついたり消えたりして、あげくのはてに点かなくなったとの事で預かりました。フォグランプも点いたり消えたりするそうです。

以前エンジンをやった時にタンク下であちこち配線が繋がれており、オーナーいわく配線を引っ張ると点いたりしたと言われ、ヘッドライト周りにこれといった異常も見られないので、タンクを外すことに。

記憶通り、あちこちで繋いでるわ、分岐させてあるわで、これは一つ一つ調べていくしかありません。ビニールテープで巻いてある所を剥がしていき、配線を色んな方向に引っ張ったりしながらテスターで導通を調べたりして、何箇所か剥けてたり、ちゃんととまってない所を見つけ配線を引き直したりして対処しました。
そしてライトを点けるとみごと点灯!あとはボディーに組み込めば完成。そしてもう一度点灯!・・・・あれ!?点かない・・・・再びバラすが点かない。ボディーと端子が当たってないか?色々見てみてから点けると、また点灯!んで組み直すとまた点かない・・・・・

一度頭を冷やして考えると・・・・アレしかないな!!
なんと球切れ。でも点いたり消えたりする。まれなんですがたまにあるんです。こんなの↓

修理をする上で、乗り手の情報や過去の修理の経験を元に、的確な予測を立てていくのは重要なんですが、それによる思い込みほど怖いものはありません。”思い込みは可能性を無くす”という事ですから・・・気をつけねば。

2007年3月・ショベル製作記 その⑦

go-7.jpg
写真左上より時計回りに
・最近よく頼まれるFORDテール。これはSTOPの文字入り。ステーはやり過ぎず、やらな過ぎず。
・京都のBull's eyeよりシートも届き、ついに完成。
・カッコヨクなったんではないでしょうか。
・オーナーにも満足していただきました。しかしまだこれだけでは終わりません。リア周りやカバー類やEエンジン・ミッションなど、まだやりのこした部分がいろいろあるんでまた機会があればやらせてもらいます。

2007年3月・ショベル製作記 その⑥

go-6.jpg
写真左上より時計回りに
・これは塗装が帰ってくるまで、ちょっと遊んじゃってます。フェンダーはこんくらい短いのもアリやね。
・タンクは今回作ったやつの方がええかな。
・ミッドコントロールもワンオフで作りました。あまり主張しすぎない感じで作りました。
・ペグはナックルとかのキックペダル。操作性もバッチリです。

Continue reading

2007年3月・ショベル製作記 その⑤

go-5.jpg
写真左上より時計回りに
・いつの間にかタンク完成!て結構時間かかったんですけどね・・その後前後も詰めてさらにコンパクトになりました。大体のアウトラインも見えてきました。シートも作り直すことに。
・こういう作りかけのバイクはカコエエな~。前回聞いていたオーナーのイメージの色を自分なりに色をつけてみた。色でだいぶ迷ってるようでした。
・そして、いつもお世話になっているDAREさんにオーナーを連れて調色しに行きました。オーナーに納得してもらうのが何よりデス。写真では解りにくいのですが、メタリックも入れて深みが出る様にしています。あーでもない、こーでもないと6~7回色を作り直して最終的に試し吹きで直接タンクに吹いてもらいました。ホントいつもうるさいオーダーを聞いてもらってます。感謝!!
・塗装後外装を乗っけたの図。やっと大体出来てきました。もう一息DEATH

2007年3月・ショベル製作記 その④

go-4.jpg
写真左上より時計回りに
・製作記その②の続きで、完成したネック。記事が飛びましたスンマセン。
・おそらく4.50年前の何かの2サイクルのシリンダーヘッド。奥に写ってるのは1948harley-davidosonn hummer 125cc。よく似てる。
・これの外周を2まわりほどカットして、フィンも薄くカット。
・で、これが何になるのかというと、S&SのEキャブ用のキャブカバーです。往年のCCEを彷彿させながらオリジナリティーを求めました。プラグホールにはブルードットを仕込みました。なんともエロくカッコイイのが出来ました。

2007年3月・ショベル製作記 その③

go-3.jpg
写真左上より時計回りに
・お次はハンドルの製作です。今回はステンレスの2ミリパイプを使い製作しました。バーナーであぶって曲げていきます。
・仮付け状態。オーナーは、T-BARも好きだし、小さいエイプの曲線も捨てがたいとの事なので・・・
・こんな感じになりました。下の部分はねじ山を切ったステンレスのカラーを旋盤で加工して、圧入して溶接。んでから同じように火を入れながら曲げて全てのパーツを熱で歪まないように固定しながら溶接。
・今フロントフォークがフルボトムだけど、物凄くコンパクトです。こんなんも作ってみたいな~

2007年3月・ショベル製作記 その②

go-2.jpg
写真左上より時計回りに
・続いて妄想・・・・・・・・・・・・なんかの目玉を思わせるダブルキャップに、アーリーFLのクランプに、フランダースライザー、ローライダーのプルバックで、う~んB級チョッパーもええな~、な感じ。
・ケツビュー。結構好きかも。アンバランスさ加減がええな~。
・はい、お遊びはここらでやめにしてフレームを治具(ジグ)に固定して、車体の水平を高精度の水準器で出して、ネックの垂直度をレーザーで出してしっかり固定。
・セットするのが結構時間かかります。その前のすり合わせ(部品同士の合わせ面のすきまをなくす作業)が一番大変なんですけどね。写真には無いけどこの時はBERRY BADSさんに高級溶接機をお借りしてました。サンクス!

2007年3月・ショベル製作記

過去の製作したバイクの画像が見たいとの要望があったので、カタ~いプロフィールはいったんヤメにして、もうちょっとユル~くいきますか。
go-1.jpg
写真左上より時計回りに
・ビフォーな状態。オーナーにより持ち込まれた、どこの誰が組んだかスワップミートスペシャルな車両。とりあえずキャブセッティングと、点火調整で調子良く??走るようになったので。先にカスタムする事に。
・ショベルの分割タンクを超ナローにして、ケツは5インチリブフェンダーを仮乗せして、しばし妄想・・・・
・補強でゴテゴテのネック周りがインケツですな~。とオーナーと相談の上メスを入れる事に。怪しい溶接が出てきました・・・
・そして無駄な物を切り落としスムージング。まるで小池徹平の肌のようにツルツルになりました。

パーツ在庫

zaiko-buhin.jpg
写真左上より時計回りに
・オイル各種、ブレーキパッドほぼ全車種、車体周りベアリング各種、ガスケット各、種ボルト類。在庫在ります。
・レギュレター、コイル、ベルト、クラッチパーツ、スプロケ、外装パーツ各種。急なトラブルも対処します。
・エンジン周り、ローラーベアリング各種、ブッシュ、レース類各種、シール、ガスケット各種。ミッションパーツ各種。エンジン、ミッション周りは各メーカーを取ってその中から厳選した一流メーカーパーツを中心に取り揃えております。
・H-D純正も取り揃え、適材適所に使い分けております。
もちろん.CCI.Ⅴ-TWIN.DRAG-SP.JIMS.他、海外パーツメーカー取り寄せできます。上記の写真に写ってないものも多数ありますので一度相談して下さい。意外なものがあるかも知れません。

設備紹介 その3

setubi-3.jpg
写真左上より時計回りに
・当店の1番の高級品のワシノ製精密旋盤 LPT-35Cです。自動送り、ねじ切りまで付いていて。非常に精度の高い仕事をしてくれます。バルブガイド等エンジン周りのパーツ製作も可能です。京都の職人が新品から非常に丁寧に使っておられ、ペンキはハゲハゲですが稼動部のあまりのガタのなさにトリハダが立ち衝動買いしてしまいました。
・付属部品もフルセットでございます。
・TIG溶接機です。友人のお店より開店祝いとしていただきました。非常に助かりました。アルミの溶接が出来ないので、がんばって年内にはハイグレードな溶接機を導入したいです。
・IWATAの5馬力コンプレッサーです。エンジンオイルのボトルと比べると、そのバカデカさが解ると思います。ブラスト、エアツール回したい放題でございます。造形がカッコイイです。

設備紹介 その2

setubi-2.jpg
写真左上より時計回りに
・コンタマシン(バンドソー)です。主に鉄板を直線や曲線に切り出すのに使います。糸のこみたいなもんです。開口部の広いタイプです。
・NISSALCO製COテスターです。排ガス中のCO(一酸化炭素)の濃度を測るのに使います。うまく使えばキャブセッティングにも使えます。
・パーツ洗浄台です。バラした部品やボルト類は一度洗浄して、各部のチェックを入念にして組むのが基本でございます。
・吉良(キラ)製、精密ボール盤です。自動送りも付いていてサクサク穴が開きます。古いわりに丁寧に使われていて、ベッド(台)の上はほとんど無傷でした。

設備紹介 その1

setubi-1.jpg
写真左上より時計回りに
・当店の積車です。3t パワーゲート付きでロングチョッパーから、トライクまで(ギリギリ)ほとんどのバイクは積めます。琵琶湖付近でツーリングの方の引き上げのみの依頼も対応してますので、バイクの調子がおかしい時は無理に乗らずTELして下さい。早期発見が遅れると、とんでもない事になる場合もあります。
・長崎ジャッキ製15tプレスです。初期投資以外で買った唯一の新品でございます。油圧のヘッドが左右に移動するスグレものです。
・ベルター、両頭グラインダー、高速カッターです。金属を削ったり、切ったりするのに使います。
・サンドブラストです。サビ取りや汚れ落とし、塗装の前処理や、金属の表面の梨地仕上げに使います。

46'FL KNUCKLE


1946年式ナックルヘッドのフライホイール芯出し風景です。
左 0.8/100mm 右 0.1/100mmとなっています。一般的には現行のツインカムでも5/100mm以内が基準となっています。1目盛が1/100mmになります。
*カラカラカラ・・・という音はデジカメのピントの音です。

エンジンルーム

engine.room.jpg左上から時計回りに
・完全に独立したクリーンな部屋で、エンジン等の精密な組み立てを行っております。
・1/1000mmの測定工具を中心に、一流の測定工具を最適な使用方法で使い、より精度の高い耐久性のあるエンジンに仕上げます。
・ユーザーの好みや乗り方を入念な話し合いのもと、満足していただけるようなエンジン作りを目指しています。最新の表面処理や材質を使ったモディファイから、旧車に似合うヤレた雰囲気のあるエンジンまでさまざまな相談に乗りますので、気軽に問い合わせて下さい。
・エンジン腰下を完調にすれば、不快な振動の軽減やより耐久性の高いエンジンになります。当店ではフライホイールの芯出しは1/100mm以内を目標とし、独自の方法のバランス取りで完調な腰下を作り上げています。

map

map.gif

名神高速、京都東ICで降りてすぐ、「161バイパス」の案内に沿ってバイパスに乗り約30分。終点の比良ランプ(出口)がT字路になっているのでつきあたりを右折。国道161号線につきあたるのでそれを左折。50m北に進んで左手にすぐ見えます。

こんな店です

tnpo-gaikan.jpg
滋賀県大津市(旧志賀町)にて、2005年7月に立ち上げました。最寄の駅はJR湖西線・近江舞子駅か比良駅です。
写真左上より時計回りに
・もともと喫茶店だった店舗。最近表の壁をやり直したが未だ看板がありません。外観とかよりも、工具や機械を充実させるべく今はまだこの状態ですがほば休み無しで毎日営業しております。一長一短ではありますがしばらくの間は不定休とさせていただきます。今は(ずっと??)完全に一人で全ての業務をこなしておりますので、引き取りや車検等で閉まっている時もありますので、お越しの際は電話にて
077-532-1514 川村まで
確認いただければ助かります。
・こんな風に開けてる場合もあります。
・古くて味のあるもの好きです。
・修理待ちの車両のガレージです。雨に濡れる事を嫌い、あまりバイクは外に出してません。普段はここは閉まってる事が多いですが店内では営業しております。


AUTHENTIC MOTOR SERVICE
代表 川村 直樹(naoki kawamura)

TEL&FAX 077-532-1514
zip:520-0503
addr:滋賀県大津市北比良984-220

はじめに

CIMG1409.JPG
この度、お客様の有志のもとホームページを立ち上げる運びとなりました。協力していただいた方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
オープンして以来、何の情報も無いまま看板も上げずやってきましたが、非常に有難い事に同県、他府県の方々より来て頂き多忙な日々を送らせていただいております。
当初、広告やHPの必要性を感じずそれらをやっていく事は考えて無かったのですが、当店に興味を持っていただいてる方や、不調やトラブル等不満を抱えている方に対してあまりに情報が少なすぎるのもいかがなものかと思い、HPを立ち上げるに至りました。
このHPはあくまで参考として見て頂き、やはり、来店していただいた上、実際見て、話して、理解してもらいたいと強く願います。

Home > Archives > 2007年05月

Search
Feeds

Page Top