温度差

前回の記事では測定時の温度差について書きましたが、普通の人にはそんな事よりももっと関係のある温度差について、つらつらと独り言を書かせて頂きます。
日々、色々な事を突き詰めて、飯を食べてる間も寝ている間も、エンジンの事や、カスタムの事を考え過ぎな私です。
数多く悩み、考え、解決していくうちに一般的な考えからどんどんかけ離れていく温度差を感じる今日この頃であります。
今回の震災や原発問題でも、イメージ力が豊かな人、人情が厚い人、心が強くなくあまり考えたがらない人、その他さまざまな考えの方がおられますが、どの考えが正しいとも、間違っているとも言えないのはずなのですが、温度差を感じる事が多くなった気がします。
バイク屋としてのあり方として関係の無い所で温度差が生まれるのもどうかと思い、あまり明言して来ませんでしたが、反核署名をしている事もあり、はっきり言って(私個人は)原発は反対です。
この1年間、色んな事を調べまくりましたが、調べれば調べるほどそれは確かな物へと変わりました。
※これから書く事はあくまでも私見です。私がここで何を言おうが変わらないかも知れませんが、色々知って変えていこうという気持ちがなければ、何も変わらないどころか、あなたの老後、次の世代とどんどん、じりじり悪くなっていってしまうと思うので、言いたい事を言いたい放題言わせて貰います。
エネルギー問題については、オーランチオキトリウムやメタンハイドレードなどの新エネルギーもあるし、地熱はもちろん、風力でもデメリットを克服した新しいタイプのもあるし、コンバインドサイクル発電もあるし、なんなとある。
雇用についても、原発止めても管理し続けないといけないので雇用はあるし、いくらかは失業者は出るだろうけど、どんな業種でも何かあれば倒産したり、リストラされたりは当たり前で、あんな事故起こして死者や病気になる人がどんどん増えるのに、クビになる人が増えてかわいそうとか、電気代ちょっと上がるぐらいでゴタゴタ言うのはどうなんでしょう?
日本なんて食料自給率40%なんだから、なんか仕事あるやろ?とかも思うし。
農業、漁業の人は確かに可哀想だと思う。全てはちゃんと保障を出さない政府、自分たちの事しか考えてない大金持ち(企業)が悪いだけです。(食べて応援や、ガレキを全国にバラマキは後に増えるであろう癌や心臓病を全国的にして、事故との関連性を切り離したいとしか思えない)
※高い輸送費をかけて、九州や沖縄まで汚染ガレキを運ぶ必要はどこにあるのか?
大体、地震もあるけど、原発内に北のスパイでも入れたら事故起こせるし、中国みたいに国家レベルのハッカー集団にコンピューターやられたら・・・ミサイル打ち込むよりも地味にやられるしね。
今、止めても意味無いかも知れんが、遅いよりは早い方が良いと思う。

雇用が、経済が、と言う方も居られるでしょうが、私考えですがその考えは一部の大金持ちが言っている幻想に過ぎないと、(色々と経済関連の事を調べた上で)考えます。
GDPが高水準である事など、一人一人の生活や幸福度には直結しておらず、大企業と政治が手を組んで独り勝ちするだけなのです。
彼らの嘘で、全ては都合の良い様に世の中周っております。
大体、GDPトップのアメリカが石油利権などの為に戦争で人を殺しまくり、中国なんかは小学生くらいの子供が、一人何百円で買われて奴隷として強制労働させられている地域などもある。
そんな国に次いで日本はGDP世界3位なんですよ。それだけでも十分なのですがね。
日本は、外国からの借金(300兆円)より、貸してるお金(550兆円)の方がはるかに多く、その差額は世界1位なんですよ。借金大国???どこが!?
※ソースを下に貼っておきます
日本ってホントに凄い国だと思うし、世界にとっては脅威な存在。だから戦後にマッカーサー率いるGHQによる愚民化政策を行い、占領は終わったとされるがそれがずっと続いてる。
日本人は大学まで行けば3000時間英語を学習するけど、学校の勉強だけでペラペラにしゃべれる人は本当に少ない。効率良く英語を勉強させる方法などとっくに確立されてるにもかかわらずだ。
脳科学だって凄く進んでいて、どうすればみんな頭が良くなるかなんてとっくに解っている。
貴方がもし、世界や国を動かせる程の大金持ちだったらどうだろう?有能で頭の良い人間ばかりが居るか、(常識ぶった)バカで大体世界を埋め尽くすか、どっちを選ぶ?
今の体制じゃ大金持ちと、どんどんじわじわ貧乏になる一般国民の二極化は進むばかり。彼らは、チェ・ゲバラのような革命家を恐れ、政治に関心の無い人間を多く作り、セレブブームを作って「セレブ=憧れ」みたいな図式を作ったりして自分たちの立場を物にしている。
GDPのランクがそんなに凄いなら、国連加盟国193カ国中1位のアメリカの10人に1人が失業してるってオカシイよね?
自己破産の半分が医療費が高過ぎて払えなくて自己破産してるってオカシイよね?
じゃあ、50位の国は?それ以下の国は?みんな飢えに苦しんでるの?
企業が栄えるばかりで国民の生活や社会保障には結びついていない現実。
ニュースでは、日本の借金が958兆円とかほざいておりますが、増税などのネタに使っているだけで、日本は世界で見ればトップレベルのお金持ちの国なのです。
やたらギリシャとかと比べるけど、ギリシャは(自国通貨でない)ユーロを借りてるけど、日本は政府が国民に円(自国通貨)を借りてるだけですからね。
もちろん、これからの政治家にシッカリやって貰わないといけないのですが、将来にそこまで不安になる必要はないのです。
湾岸戦争の時だって、アメリカから130億ドル(約1兆4000億円)カツ上げされて、直ぐに戦争終わって結局「ポッケナイナイ」されて、毎年、思いやり予算との名目で2000億ぐらい基地の為に支払いってるんですよ(実際倍以上。)みんなの税金で。
でも、国民一人一人が政治に関心を持ち、正しい目を持たないと、彼らはやりたい放題です。無関心でいるとじわじわと首を絞められますよ。
サブプライムローンの影響でガソリンも1.5倍くらいになってるし、私たちの関係なさそうな話にじわじわ首をしめられてるんですよ。
どんどん、話がそれて来た・・・・・・・・温度差の話はどこにいったんや・・・・また温度差が広がったやうな・・・
私はこの動画を見てすごく希望が湧きました

復興と成長だそうです

ヒートアップして初めに書こうとしていた内容と全く違う物になってしまいました↓↓
言いたい事をだいぶ吐きだせたし、次回からはしばらくバイクの事を書きます。スンマセン。

減るピストン径の怪?

今回はかなりどーでもいい事ですが、”怪”シリーズの流れで書いちゃいます

これはベアリングやシャフト、ピストンなどの外径の精密測定に使う”マイクロメーター”という測定道具です。
小さい物から順に、0~25mmまで測定できる物、順に25~50mm、50~75mm、75~100mmと4種類のマイクロメーターを当店では使用しています。
これは(写真手前)25~50mmの物ですが、25mmの隙間の部分に何か黒い物が挟まっております。

拡大してみると、[20℃]、下に[25mm]と書いてある見慣れない物体ですが、これは電池を入れ替えた際などに、基準の25mmを取るための”基準棒”と言われる物です。
下の[25mm]は解りますが[20℃]って何?って思った方はおられるでしょうか?
大体の人は「また何か小難しいこと言うとるなぁ」とお思いでしょうが、、、その通りです。
金属は温度によって膨張したり収縮したりするので、「基準出しをする時は室温などを全て[20℃]の環境下でやってネ!」って意味の[20℃]の表示なのです。
「ハーレーなんてアバウトなモンだし、大体エンジン暖まったら何度になんねん!そんな話どーでもえーわ!」と言う方も居られるでしょうが、、、大体あっています。
ま、こんな事もあるって事を知っておけば、もしかしたら何かの役に立つかもってな感じで本題に入ります。

INがエンジンルームでの測定時の室温です。(ちなみにOUTは外気温)

赤外線放射温度計でピストンの温度を測ります。(20℃です)

ピストン外径を測ります「77.369mm」

ピストンをちょっと冷やして再計測します。(8℃です)

8℃のピストン外径を測ります。「77.319mm」です。最小単位が1/1000mmなので、冷えたピストンは5/100mm小さくなっています。(77.369mm-77.319mm=0.05mm)
「何を細かい事言うとんねん!」とツッコミが入って来そうですが、、「ごめんなさい」と謝るより他ありません。
ちなみに一般的なショベルなどでシリンダーとピストンのクリアランスは5~6/100mmぐらいです。
「ダメじゃん!!」と思われた方もいるでしょう。暑い夏と、寒い冬の工場では・・・・・・
でも、実は今回はピストンのみ冷やしたので、実際の寒い工場では測定工具も冷たいし、シリンダーだって冷たいので、実際は影響はもう少し小さいです。その辺を考慮すればダイジョウブです。
実際、修行していた店ではある程度の温度管理しかしていませんでしたしね。
でも、”一度知ってしまうと気になっちゃう派”なので一応私はやっています。
エボのピストンクリアランスを2/100mmまで詰めるとかアホな事をやったりしましたが(ちなみに焼きつきませんでした)そこまでやらない限り必要でないと言えば必要ない事なのです。
ちなみにこの8℃のピストンを20℃まで温度が上がった直後に測ると、また違った数値が出ます。
測定環境を20℃にして30分~1時間してから計測するのがベストです。
とまぁ、どーでもいい事を長々と書きましたが、これらの事を知った上でイメージ力を付けてある程度アバウトにやるのと、何も知らないでアバウトにやって、失敗の原因がウヤムヤになるのとではまた違うかな?ってな感じです。
あまりこういう事を書くと測定オタクだと思われそうでイヤなんですが、0(ゼロ)基準を一定にしたいのと、数字から見えてくるイメージとかもあるので、細かい目の測定とかしてるだけなんですよね~。

減るベアリングの怪

前回、「減るミッションオイルの怪」と言う記事を書いたのですが、その第2弾です。
~の怪はシリーズ化するかも知れないです。
一昔前はあまり出来るショップも少なかったのですが、ネットや雑誌で語られる様になって、クランクの芯出し1/100mm以内でやってバランス取りやって、測定工具は1/1000mmの物を使ってと、(なんかいかにもデキそうな感じですが・・・)細やかな仕事が出来るショップも増えて来ましたね。
でもね、そんな事ばかりに目がいっていて、大事な事を見落としては元も子もないという話をいたします。
全体の出来、バランスが大事なんですよね。結局。
マニアックですが、特にエンジンを組まれる方は要注目でございます。

写真はよく工具屋で見かけるマグネットパーツトレイです。
強力な磁石が付いてるので、工具や、細かい部品、ボルトなどを紛失し難く便利なので、バイク屋ではよく見かけると思います。
勘の良い方はもうお解りだと思いますが、こんな事をやったらどうなるかと言う実例を紹介します。

これは、トランスミッションのベアリングローラーです。
標準サイズで、直径[3.170mm]です。(コレより小さいサイズは存在しない)

これはある所でオーバーホールされて8000kmしか走っていない車両のローラーです。
あまりにガタがあったのでバラして計測すると、直径[3.090mm]で8/100mmも摩耗して小さくなっています。(つまり軸のガタは0.16mmも増える)
通常そんな早く減る訳はありません。
たいがいの人はベアリングの材質を疑ったりするでしょうが、違います。
ベアリングローラーが磁化してしまっているのです。

強力な磁石にさらされた鉄は磁気を帯びて磁石の様になってしまうので、ミッションのギアなどから出る鉄粉が吸着して、常にローラーを削っている状態になっていた為です。
上の写真はイメージが湧き易い様に砂鉄をまぶしてみました。
コレがエンジン内部で起きている事もあるのです。
「キャ~~~~~!!」と悲鳴を上げている人が居ない事を願うばかりです。恐ろしいですからね。
(こういった事は言われるまで気にもしないけど、言われてみれば当たり前な事なんよなぁ)
再利用する部品が磁気を帯びている場合でも何とか出来る装置なんてのを持っているのはウチくらいかなぁ・・・

この動画に出て来るベアリングが、急激に減ったベアリングです。
変な機械でブイーンとやればくっつかなくなるという地味な動画です。
今回の記事は、まぁまぁシークレットなので公表はどうしようかと思っていたんですが、誰かのお役に立てればと思いましてアップしました。
ホントにそれで大丈夫?って思う事が沢山あります。まだまだシークレットはいっぱいあるので、「まぁええっか」てな感じです。

近況&業務連絡


バイクの記事が少ないですが、あれやこれやと仕事しております、です。
載せたい事はてんこ盛り有るのですが、リアルタイムな事や毎回同じ様な事は極力書かない派なので、小出しかつ濃いめの内要で更新頑張ります。

車検してヤッコカウル塗って貰い、取り付けたり

アイアンのエンジンやったり、なぜか郵政カブのエンジンやったり
リクエストにより、郵政カブ独自のコンロッドの慣性ウエイトを冷却しながら慎重に削ったんだけど、やっぱり歪みが出てベアリングがシブくなったので・・・・

ちょっとした工具を作って、コンロッドをラッピングしたりして
3/100mm以上歪んでたのを、狙い通り0.5/100mmに真円修正したり
内径を元の大きさからほとんど広げない様に歪み取りするのは中々大変でしたわ・・・

芯出しして、クランクのバランス取りしたり
ちなみに当店では、一般的な物と、オリジナル制作の2種類のバランス台と芯出し台でカブでもサイドバルブでもなんでもフライホイールバランス、芯出しが出来ます。
まぁ、データ少ないからハーレー以外はあまりやりませんがね。
にしても同じ人間乗せて走る物なのに、ハーレーとカブではこんなにエンジンパーツのデカさが違うもんですねぇ。
ここからは業務連絡などなど

Hさん、フレーム加工終わってます。
色々打ち合わせしたいのでご来店お願いします。

Kさん、キックカバークラック入っとりました。残念でしたがシッカリ修理いたします。
オイルタンクなどは来週の半ばまでに来ると思います。
フロントホイールも組み上がりました。
きちんとした仕事はいちいち時間がかかりますが、見た目も性能も良くなる様に頑張ります。もうしばらくお待ち下さい。

古き日本を愛でる会~昔の技術者編~田中久重


大滝秀次ではございません。
超一部の人に好評をいただいている、「古き日本を愛でる会」の第二弾でございます。
東洋のエジソンとも言われた、田中久重(1799~1881)江戸時代末期の発明家であります。
このお方は、現代の日本の技術の基礎となる様々な物を作られたのですが、中でも最高の情熱をそそいだと思われる万年時計について紹介しようと思います。
まずは画像↓

これが万年時計でございます。
後ほど動画を貼りますが、ホントに震えあがる程に凄い時計なのです。
出来れば(ちょっと長い)動画を全部見ていただいて、私は何も言わない方が良いのですが、少しだけ触れさせて頂きます。
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時は江戸時代末期、時計その物は存在してはいました。
当時の日本では今みたいに24時間で区切って時計の針が1~12時まで並んでいる物とは違いました。
解り易く説明すると、時間と言う物の観点がそもそも今と違い、下の図の様に、日の出を六とし、五、四、九、八、七、そして日の入りを六とし、五、四、九、八、七としていました。
現代の時計の文字盤で当てはめようにも、夏と冬で日の出ている長さが違いますので、針が正確に時間を指しません。

当時の和時計は季節によって変わってしまう時間を、2週間に一度、時計の振子の重りを調整したり、文字盤を交換したりしなければなりませんでした。
しかし、久重の万年時計は1度ゼンマイを巻けば1年間動き続け、しかも正確に時を刻むという画期的な物でした。
天球儀や曜日の表示など7つの機能を同時に動かすなど、凄いのはそれだけではないのですが、続きは動画で見ていただければ感激すること間違いなしです。(たぶん)

つづき part2~8
      ↓
http://www.youtube.com/watch?v=HP_4seRr0fw&feature=results_main&playnext=1&list=PLFF058141962EDE3B
全部で1時間半程あるので時間のある時にどうぞ。十分に価値はあると思います。
私はこの動画を初めて見た時は身震いし、何度も何度も唸りました。
日本の技術者の凄さ、素晴らしさをもっと多くの日本人に知って欲しいものです。