- 2012-01-19 (木)
- メンテナンス
久しぶりに、自分でメンテナンスする人の為のコーナー。
今回は、ミッションオイルの交換の注意点をレクチャーいたします。
オイル交換は、ドレンを外してオイルを抜いて、ドレンを締めてオイルを入れて。
はい!おしまい。(このキックカバーはオイル注入口の下までが規定量)
と行きたいところなんですが・・・・
しばらくするとオイルの量がみるみる減って行ってしまうんです。
「俺とした事が、ドレンの締め方が甘かったか」と力いっぱいドレンを締めてはいけません。
この奥にギアが居るのですが、部屋が別室になっております。まさに"家庭内別居状態"
実は良く見ると右下の方に小さな穴が空いております。
もしも家庭内別居なら、ここから御飯だけスッと出て来るのでしょうけど・・・
話を元に戻します。
ミッションオイルはキックカバーから入れます。んで、隣のギアが入っている部屋に行くまでにこの小さな穴からゆっくり行くので、最初の2枚の写真の様に、オイルを入れてしばらく放っておくとオイルが減った様に見えるという現象が起きるのです。
なので、入れては放置プレー。入れては放置プレー。を4~5回繰り返して初めて規定量になるのです。
良くキックカバー内の(クラッチプッシュロッドを押している)スローアウトベアリングが破損すると効きますが、(当店でメンテしている車両は起きた覚えがないですが)そこが良く破損する車両はもしかしたらオイルがちゃんと入っていないのかも知れませんよ。(他にもノウハウがあるのですが・・・)
棒で指してる部分のメクラを外してオイルが出てきたら蓋を締めるという方法を取っている方は要注意です。
どう考えても(締めた後、減るので)規定量入りません。
注入口からマグライトで覘きながら何回かに分けて入れて下さい。
ここしばらく雑誌等のメンテナンスの指南書を見ていないですが、過去に見た限りこの事について触れている者は皆無でした。
残念ながら・・・
ハーレーやアメ車のトラブルは大半が"人災"だと思います。自分でやる人も、そうでない人も正しいメンテナンスを心がけましょー。
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