Home > ジミヘン仕事

ジミヘン仕事 Archive

牛鈴型吸入口


とにかくカブるので、インターミディ(スロー)ジェットを#265まで落として、真似して吸入口を広げてみました。

しかし、プラグは真っ黒↓↓


他のBキャブ用のキャブカバーとかで、もっと吸入口が狭くても#30番台のジェットでイケてるし、どーもコレじゃ無いな。
むしろ余計悪くなった気が(気のせいでしたが)したので、一度塞いでみる。


大体、整形したの図。


キャブカバーの奥(上?)の窪みの部分で渦を巻いているのかと考え、整流板的な物を作りスムーズな吸入を目指す。

が、特に変化無し。


走行風がかかる時に出来る乱気流?が吸入口に空気の壁を作っているのでは?と疑い、仮でカバーを着ける。


内側はこんな感じ。

これが、中々の効果で、初めてカブらなくなった。


イメージはこんな感じだ。走行風がかかると空気の壁を作って吸入の抵抗になっているのではないかというイメージ。

さて、前へ進んだのはいいが、こんな格好悪いものを着ける訳にはいかない。

乱気流?の空気の壁をどうやって壊すかだ・・・


思い切ってここに穴を開けてみた。

が、変化は無く、更に穴を拡大するか、もう一度裏の部分を(最初より大きく)くり抜くか考える。


でも、ちょっと待てよ。
乱気流にばかり気をとられていたが、シェブラーとか、河田氏のDCキャブに付いている他のベル型ホーンは普通に走ってるよなぁ。
どこが違うのか考えてみる事にした。

ん!?エアーベント穴が塞がっていたのでリューターで削ったこの形状が、走行風を受けると過吸気状態になってるんではないか?と疑う。


試しになるべく走行風の影響を受け難い様に、ギリギリまでズラす。


ハイ!来たー!!

何をやっても真っ黒だったプラグがどんだけ走っても真っ白に!

てか、気付くの遅すぎ??"吸い込みが悪い"という潜入観念に邪魔されまくってしまいました↓↓
こういう事って、解ってしまうとあまりに当たり前で、「俺ってどんだけアホやねん・・・」と軽く凹んでしまう。


穴に曲げたパイプ入れるのも手だが(そういえば昔に他のキャブでやったなぁ・・・)、どうもせっかくの美しいベル型が活き無いので、このようにモリ盛りと盛って・・・


このようにキャブカバー内部から空気を取り込む様に加工。

これで走行風の影響は全く受けないYO!


そして外観を初めからこうであったかの様に仕上げる。


最後にイラん事した穴を塞いで、リューターで削って終了。


現在、インターミディ(スロー)#32、メイン#70でいい感じになりました。

地味変(ジミヘン)

jimi-hen.jpg
まず初めに、地味変(ジミヘン)とは修理やカスタムなどで華のある仕事っプリに対し、「地味なのに大」しかもあんま見た目わらんやん。な仕事の事を言います。

けしてクラスに一人は居たであろう、地味やけど変わってるヤツのことではございません。

バファリンの半分はやさしさで出来ているそうですが、いい仕事してあるカスタムバイクの半分以上は地味変な仕事で出来ているのです。

①そして今回のビフォーな写真。シートが薄いのでオイルタンクのキャップが直の撃で、熱すぎるので、キャップの所に皮が巻いてあります。

②んな訳でオイルタンクを加工します。

元の位置よりなるだけ低く、車体の内側に入る様に加工です。

チェーンの逃がしを考えながら、なるべくオイル容量を減らしたくないので、切っては仮組み、切っては仮組み。
切り過ぎては、新品のオイルタンクで作り直し、切り過ぎてはまた作り直し。約20個あまりのオイルタンクを犠牲にして、仮付け完了!!
↑途中からは完全にウソつきました。ゴメンナサイ

③そしてキレーに溶接。

チェーンが伸びた事を考え、当たるところは2重構造にしました。まあ普通の事ですが。

オイルのフィッティングも削り出して移設。

④そいで出来たのが、コレ。

・・・ビフォーの写真と並べな、全然気付かれないなぁ。

寂しいのでアップしました。みたいな感じになっていますが、こういう仕事はしょっちゅうやっております。

つづく↓

jimi-hen-2.jpg
①オイルタンクを2センチ程内側にしたので、今度はバカデカいバッテリーが2センチ外に飛び出してきます。
熱いの直ったら今度はビリビリかいっ!まるでドリフの様になって来たので、今度はバッテリーを小さいものに変えましょう。

バッテリートレイを切った貼ったして・・・

こんなん出ましたけど~。※1    またもや、大した事ありません。

②ツギハギだらけなのが解かってもらえればそれだけでいいんです。決して寂しがり屋ではございません。

③こんな感じで収まりました。

④どんだけちっちゃくなったかと言うと。

写真のとおりです。

これが2センチ出てきたらどんなにウザイか判っていただけたでしょうか?

そして、トータルで見るとなーんにも変わって無い様に見えるでしょう。

しかし、オーナーが喜べば全て善し。作り手と乗り手だけのヒ・ミ・ツ を他人様にさらしてしまいました。


※1 <泉アツノ>「こんなん出ましたけど〜」の台詞は、三浦雄一郎を占った時に、良い結果が出ず「こんなん出てしまいまして、すみません」という謝罪のつもりで言った言葉が始めだったという。
Wikipediaより

Home > ジミヘン仕事

Search
Feeds

Page Top