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高級品を使ってる安心感が油断を生む

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JIMSのハイドロソリッドという油圧タペットを組むときにプッシュロッドを伸ばしてタペットを0.87〜0.92mm沈んだ状態にしてねって事なんですが(規定範囲が5/100mmってエラいシビア)
社外プッシュロッドはネジのピッチが色々違って、ネジをどれだけ回せば規定の長さになるかっていうチャートです

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しかし今回着いてたプッシュロッドは、このチャートのどれにも当てはまらない変な奴が着いてたので実測で長さの差を測ります

大丈夫!私には7万円もするこの高精度のデジタルハイトゲージがあるから‼︎
ってなりそうですが、
この全長で1/100mm台の話になると僅かな傾きで0.1mm以上平気で誤差が出ます
高精度な高い道具を使うとちゃんと出来てる気になってしまいがち

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私は300mmのデジタルノギスで測るのですが、もちろんこんな測り方もNGです

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Y軸(縦)とZ軸(奥行)を固定した状態でX軸(横)の変化量を測定する感じです
この測り方で5.5面伸ばした状態で規定値の0.87〜0.92mmの間に収まりました

何度測り直しても同じ結果が得られます

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ちなみにこれは安物のデジタルノギスをバラしたヤツですが、やはりミツトヨ社クラスのデジタルノギス以外のは誤差が大きいです
もっと精度の高いマイクロメーターで測り比べると安物の誤差の大きさが判り易いです

同じデジタルでも工具の精度でかなり数値が違ってくるのも覚えておきましょう

DSC_2757.JPG
前出のプッシュロッドは曲がりが酷くて結局新品に交換したんですがね(笑)

何事も頭をよーく使って考えてからやりましょう
っお話でした

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