Home > エンジン | 修理 > KNUCKLE HEAD マニ革命

KNUCKLE HEAD マニ革命

in-mani.jpg
写真左上より時計回りに

・ナックルのマニホールドです。54年までのアーリーパンまではこの大型の六角ナットで締めこむタイプになっており、旧車のエンジンの造形をより引き立てております。
でもこのタイプのマニホールドは、難点があり、ブラスシールと呼ばれる真鍮のリングを締め付けて密閉させようという考えなのですが、どうしても二次エアーを吸い易い構造となっていて、後にOリングをバンドで留めるタイプに変わりました。
今回は外観をリングナットのままで、後期パンからショベル中期まで使われたOリングをそのまま使えないかという事にチャレンジしてみました。
・写真中央の金色のが外したブラスシール、その下の黒いOリングがショベル等のOリング、パッケージに入っているのが新品のブラスシールキット。
・もともと付いていたマニホールドは表面がかなり荒れていたので(写真左側)、真円に研磨しました(写真右側)。
・ナットの内側にOリングが入る様に溝を掘り、Oリングを装着。この状態ではまだ未完成で、もう一つパーツを製作して、シリンダーヘッドに装着。組み込み時はシリコングリスを軽く塗っただけで、液体ガスケットは使いませんでしたが、みごと完全に二次エアーの吸い込みが止まりました。
旧車にとって二次エアーは、エンジンに重大なダメージを与えかねない為しっかり止めておくのが大事です。

今回も一部のマニアが泣いて喜びそうなマイナーネタになりました。結構簡単そうにしてますが、案外手間がかかる作業です。見た目と性能の両立は想像以上に苦労を要しますが、成し得た時の満足感はスバラシイものがあります。

Home > エンジン | 修理 > KNUCKLE HEAD マニ革命

Search
Feeds

Page Top