- 2009-10-02 (金)
- A・M・S Original Parts
①ウチのカスタム車両にもチョコチョコついています、ご存じ74スプリンガー。
ビギナーボーイズの諸君にたびたび、74スプリンガーの「74」って何ですのん??って聞かれるので説明します。
750ccのサイドバルブはアメリカでは45-FLATHEADと呼ばれています。
ちなみに45とは向こう表記の排気量45ci(45立方インチ)の事です。
それまで主流だった45-FLATHEADに対し、74ciの排気量のULやナックルなどに採用されたフォークを日本では74スプリンガーと呼んでいるのです。
②その74スプリンガーですが、基本的な設計が80年前なのもさることながら、現在手に入る新品のレプリカ品の多くは精度が悪く、中にはフォークに全体重をかけて飛んだり跳ねたりしてもビクとも動かないものすらあります。
当店では一度全バラにしてアライメントを出し直してから組みます。
特にこの写真のロッカーと呼ばれる可動部分がくせ者で、大体手直しが必要です。
③そのロッカーをバラしましたの図。
軸も、軸受けも鉄でできており、グリスアップを怠るとカジって動かなくなったりしますので、本来、マメなメンテナンスが必要です。
写真手前右が元々入っているブッシュ(軸受け)。手前左の白いのが当店オリジナルのブッシュ。
特殊な樹脂で出来ております。
④組みつけ時に軸のサビ防止程度にグリスを塗るだけで基本的にメンテフリーで、動きもスムーズになります。
ストックが切れたので今回大量にストックしておきました。
このパーツは7年前から使っているので、強度的にも実証済みです。
このバイクにも使ってあります。勿論しっかり精度を出した上で組みつけてあります。
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