Home > kawamura-no-koramu カワムラ・ノ・コラム > 知らぬが仏 POWER

知らぬが仏 POWER

siranuga.jpg
2010年現在、昔の人間からしたら「未来」と呼んでいた時代に今、私たちは住んでおります。
インターネットの普及などにより、情報が多様化している昨今ですね。欲しい情報が簡単に手に入り、買い物に出向くことなく物が買える。便利なようで少し寂しい気もする今日このごろ。
ネットを徘徊すると、知りたい事が知れますが、知らなければ良かったと思う様な事を目にするのも度々あります。
有名な所では、9.11テロが一部の権力者による陰謀説だとか、ブッシュもオバマもそこいら辺に操られているだとか、世界の人口を8000万人まで減らす計画、ウイルステロや、HAARPなる人口で遠隔で地震を起こす装置があるとか無いとか、マスコミによる情報操作の数々、真実か嘘なのか解からない事が本当の事の様に語られています。
どうやら人類は多くの物を手に入れ過ぎたみたいです。

かくいう私も、一昔前は気にしていたのですが、今はあまり考えない様に、踊らされない様にしています。
数多くの情報は参考にする程度にして、自分の考え、信念を持つ事の方がいかに生きる上では重要かという事を、現代の人間は知るべきだと考えます。


さて、上の写真ですが、見てのとおりショベルについていたガバナー(ポイント点火などに使う遠心式進角装置)ですが、何かがおかしいんです。

この部品のバイクのオーナーは昔からのツレで、ある時バイクの調子を見て欲しいと来店してきたので、軽くキャブを見て、点火タイミングを調整しました。
すると、さっきより調子が悪くなっちゃいまして、これはおかしいと思いポイントの奥までバラシてみた時に出て来たのがこのガバナーです。

このガバナーは見ると軸の穴が広がり過ぎてガバガバになっていました。まさにガバガバ・ガバナーでございます。
いや、それだけではありません、良く見て下さい。なんとスプリングがありません。どこを探しても折れたスプリングの破片も見当たりません。
これじゃ遠心力で開きっぱなしの常時フル進角じゃん。

本人にどうした事かと尋ねると、「ああ、それ折れてたから捨てたわ」

・・・・・・・・・・・・・・・


私「はぁ!?マジで?」

「ちゃんと走ってたど」

これぞまさに知らぬが仏パワーです。
ハーレーの旧車はメカの技術と情熱とオーナーの愛情で走っているのかと思っていましたが、知らぬが仏パワーでも走るという事を不覚にもヒシヒシと感じてしまいました。

他にも、ピストンリングが10個ぐらいに砕けていても走ってたバイクや、オイルを16000km換えずに平然と走ってたツインカムなどいろいろありましたが、常識の範囲外でも行けてしまう事が希にあるので恐ろしいものです。

でも、ジワジワと愛車を痛めつけているので、S.H.P(知らぬが仏パワー)に頼るのはほどほどにしておいて下さい。

siranuga-2.jpg
さきほどのショベルですが、見てのとおりのB級チョッパーです。

最近、この様なスタイルをよく見かけますが、こやつは知り合った8年以上前からずっとB級チョッパーでした。
以前は、ナローフォーク6インチオーバーで、三段シート、ツルハシの様なやたらゴツいシッシーバーにナローボブフェンダーでしたが、ステップが付いてる所は一度も見た事がありません。
最近、パンやナックルを高級車が買える値段で、A級な人間がB級チョッパーにしている人達が居ますが、私はどうも違和感を感じてしまいます。
確かにバイクはカッコイイのですが、やはり人間も根っからのB級でなければいけないと思うのは私だけでしょうか?

B級チョッパーはBinbou Baka Bikerのマイノリティーな乗り物ではないでしょうか。

Home > kawamura-no-koramu カワムラ・ノ・コラム > 知らぬが仏 POWER

Search
Feeds

Page Top