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Kicker Cover 修理

キックカバーからのオイル漏れの修理風景です。

キックアームの付け根からオイルが漏れている車両をちょくちょく見かけますが、キックアームを上下にゆすって「ガタ、ガタ」と大きなガタがある車両は、そうなる前に早めの修理をお薦めします。

この車両も例に漏れず、かなり大きなガタがあったのでバラしてみると・・・

キッカーシャフトの軸受け部分(内側)にクラックが入っておりました。

溶接修理するので、メッキを剥がし、クラック部分を削り取ります。(写真は、すでにサンダーで削り入ってます)

熱管理をしながら溶接


面出し、真円修正をします。

歪んだ部分がわずかながら凹んでます。

オーバーサイズのブッシュを入れれば削り取れるのですが、肉厚が薄くなるので、今回はあえてこのまま組む事にしました。


測定したNEWブッシュを、感覚を確かめなが入れ、リーマ加工&ホーニングしてキチっと寸法出しします。

ツルツルに仕上がらない様に、良く見るとクロス目が入っております。

まあ、こういった極圧部分は直ぐに消えますケド・・・


スタータークランクについても思う事があるのですが、また別の機会に。

ここのロックタブはウチは純正を使っています。材質がシッカリしております。

こういった小さなパーツでも、色んなメーカーで違ったりするので、さんざんトーナメント戦をやって選んでおります。

ちなみにここのトルクは、純正サービスマニュアルの日本語版はトルク値が約6~8kg・mって書いてますが(リアホイールで8kg・mくらい)間違っています。

私は約4~5kg・mくらいで締めております。

たしか英語版のサービスマニュアルは正しいトルク値が書いてあるはずですが、日本語版は結構間違ってるので、あまり頼らない方がいいですよ。(改訂版あるかもしれませんが)


長くなってきましたが、もう一つ。

キックスプリングの差し込みのスロットは4時の位置で組みましょう。

なぜだかショップで組まれた物でも間違っているのを結構見かけます。
キックがやたら重くなったり、戻りにくくなったりします。

社外キックキットを組むとキックが戻らないヤツがあるので、2時方向に組んで無理やりスプリングを強くして戻そうという考えなのでしょうか?

社外でも、対策すればちゃんと戻る様になります。


ガッタガタだったキッカーシャフトも無事、ジャストのクリアランスに仕上がりました                                    ↓

極圧用グリスを塗って、Oリングをダブルで入れて完了!

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