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無駄な時間という「糧」

悪戦苦闘していたTRITON(トライアンフエンジンにノートンフレームのカフェレーサーね)ですが、やっと光が見えて来ました。

このトライトン。2,3年前にサイレンサーを入れ出した頃からカブってカブって調子が悪くなり、過去にも悪戦苦闘して"何とか"の状態で渡し、一度、英車屋さんで見て貰う事を薦めた。
そこでエンジンをやってもらったりしたが結局治らず(ひどくなった?)出戻って来ました。

RIMG1386.JPG
いろんなホースが繋がれ「ICU」に入れられているみたいな絵になってますが、まぁまぁそんな感じです。

キャブなのか、点火なのか、エンジンなのか?(これは無いか?)
さんざんキャブをいじくったが改善されない。チョークバルブの経路塞いだりいろんな事を試すが、光が見えたかと思えばどん底。これの繰り返し。

取り敢えず、点火タイミングを見直す為にギアカバーを開ける。点火タイミングが遅かったので、「コレだ!」と思い、組み直すが、また撃沈。RIMG1290.JPG
けっこうなハイカムが入ってるらしく、どんなカムが入っているか取り調べ中の図。                                                                            
RIMG1292.JPG
ピストン上死点などを基準にどのタイミングで開き始めるかなどをチェック。

RIMG1291.JPG
今回はエンジンが組まれている状態なので、ロッカーアームの動きをダイヤルゲージで見て何度手前で開いて、何度後で閉じるかをチェック。

RIMG1412.JPG
大体こんな感じで数値化して、イメージを膨らませます。
※この時点ではバルブクリアランスが大きかったので実際はもっと開いている。※普通はカムローブセンターが100度~110度に来る様にする。

EX(排気側)のタイミングが遅い感じしますが、元々、この状態で調子良かったので今回は取り敢えずこのままで行く事に。よく言えばトルク型なのかな?

RIMG1296.JPG
カムは650cc用のカムで、アイドラーギアの合いマークが2本有ります。IN、EX共に早い方で組まれていました。

この辺のカムギアはKEYが3か所入れ替えれて、カムギアの位置を、「標準」「早い」「遅い」で変えれるみたい。※ハーレービッグツインはKEY無しの圧入なので無段階で変更出来る。

ギアをひとコマ進めると早くなりすぎるので、KEY位置を変更して、EX側のタイミングを進める事も出来る。

金色の"ゴールドライタン"みたいなのは社外の強化オイルポンプです。


とまあ、カムの特性が解ったが、元のからずれている事も無く。データ取りだけして終了。

んで、この後キャブ内部の部品変えたり、更にセッティングを煮詰めたりして。完了!
何度も試乗を繰り返し、色んな走り方を試すが「いいんじゃないの」っちゅうとこまで(超完璧!の一歩手前)出来た。
とても10kmごとにカブってプラグ掃除していた車両とは思えない感じになった。

サイレンサーを抜いて一番初めに戻すとか、キャブをアマルに換えるとかの妥協案が出ていたが。「負けそうになった昨日のアタシvsやり切った今日のアタシ、の勝利」みたいな感じです。

ハーレー屋なので他車種をやると(研究すると)時間ばかりかかって大変なのであまりやりたくないです。といいつつ、来週はアマゾネスが入ってくるなぁ・・・・

オーナーさん(中学からの同級生)出来ましたよ。ニューオーダーイケますよ。


10年ほど前に制作した車両です。カッコよろしいなぁ~

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