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給油と増し締め ~増し締め編~

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先週末に納車したこの車両です。

今回は、ちょっと自分でする人少ないと思う感じのメンテナンスの記事になります。自分やるにはヘビー目です。


車検の整備は、ある程度点検項目が決まっているのですが、私のやり方は一度走らせて感じた所、感じれなかったけど、なんとなく気になる所、過去の整備記録、オーナーの走り方などを参考に、まぁ簡単に言えば"勘"に頼って進める場合が多いです。
(点検項目どおりやれば済むってモンじゃ無いと思っております。無駄に多い点検項目はコスト増にもなりますしね)
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前にも書いたと思うけど、ヘッドボルトの増し締めを車検整備の時に見る車両もあります。

過去に他店でエンジンを組まれた車両が中心です。

使うガスケットが分厚ければ分厚い程(柔らかけりゃ柔らかい程)増し締めが必要です。
案外締まるんですよコレが。

ヘッドガスケットが抜けるのを未然に防ぐには必要な作業の一つです。
(普通のガスケットでも、そうそう抜けるモンじゃ無いと私は考えております)


解りやすさ重視で動画を貼っておきます。

この車両はマシな方ですが、こんな感じで締まってゆきます。

(※音楽をかけ無い時が多いですが、リズムでサーっと多くの作業をこなす時はかけます。ノリノリでやるのとは違うんです。リズミカルにするのです)

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締め付けトルクは2.0kg・mくらいかける人も居るみたいですが、私は1.5kg・mで十分だと考えております。

締め順はマニュアルを完全無視。
(※マニュアルのやり方は工業製品のセオリーどおり、私的には"置き物的"な考え。私はエンジンを"生き物的"に捉えてやってます。意味不明で申し訳アリマセン)

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ソケットが入らない所はこんな感じでやります。
(※工具が長くなった分、計算してトルクを弱く設定します。)

社外フレームなので隙間多いんでまだやり易いデス。

この後、当然シリンダーベースのナットも増し締めしました。
前も書きましたが、前回組んだ人が緩く締めたんでも、ボルトが振動で緩んで来たのでもありません。ガスケットが熱で沈む分だけボルトが緩くなるのです。

※振動で緩むってのは???な部分が多いので、いつか都市伝説シリーズでやろうかと思います。

モチロン車検以外で入庫した車両でも、「怪しい」って思ったらこの作業はしてます。
てか、日常茶飯事的な感じです。

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増し締めするのに、キャブのフロート外して、マフラー外して、プッシュロッドカバー外してってすると、また気になる所が出てきたので、いい塩梅(あんばい)にしておきました。

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この時点で、プッシュロッドを「奥←→手前」にゆすって、ロッカーアームのガタをチェックして、その車両のコンディションをチェックしておくと良いでしょう。

疲れたので   つづく

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