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グリスは行き届いてますか?

古いハーレーに乗る者なら是非とも持っておきたいグリスガン。

今日は普段何気にやっているグリスアップについて、もう少し踏み込んだ考え方を提案しようかと思います。

これは74スプリンガーのロッカー部分をグリスアップし終えたの図、です。

私の場合、こういう部分をグリスアップする時は、必ずジャッキでタイヤが浮くか浮かないかまで上げるか、タイヤを浮かせた状態でグリスアップする様に心がけています。

まぁ、少しの差かも知れませんがその方がよりしっかりグリスアップ出来ると考えているからなのです。


どういうことかと言うのを超簡単な図で表してみました。赤い部分がグリスが入る部分だと思って下さい。(実際はねじれなどもあり、もっと複雑)

一番下がサイドスタンドで立てた状態。タイヤが接地して負荷がかかっています。軸は車体の荷重で下に押し下げられ、上に隙間が多く出来てそこにグリスが入ります。

真ん中は程よく(軽く)タイヤが接地して軸がフリーになっている状態。これだとまんべんなくグリスが行き渡ると思います。

一番上はタイヤが浮いた状態。軸の下に多く隙間が出来てそこにグリスが入ります。つまり、普段一番過酷に擦れる部分により多くのグリスが行く事になります。

もうお解りですね。
サイドスタンドをかけたままでグリスアップすると言う事は、一番過酷な部分にグリスが行き難い状態になっているんですね。


よく解らない人は取り敢えずこの様に、フロントタイヤが浮いた状態でグリスアップすれば問題無いと思います。

こういった荷重のかかる部分は極圧性の高いグリスを使うとベストです。
74スプリンガーのブッシュにはグルーブ(溝)が入っていますが、この方がより良いという話でした。


私はこの様に色んな種類のグリスを使い分けていますが、そんな事より、正しい方法でこまめにやる方がいいんでないか?
高級グリスを使ってその時点で満足している様ではアレだと思います。

その他にもグリスアップする場所はイロイロありますが、負荷のかかり具合と軸の関係を理解して、無負荷か、逆の負荷をかけた状態でグリスアップして、ワンランク上のグリスアップマスターを目指して下さい。

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