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XR750クラッチ 整備

ぐあ"あ"ア"ア"ぁ~~~~~~
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ってフォークオイルこぼしてもーた・・・

というか、こかした事に気づかなかった俺イズ疲れている様なので(全く自覚なし)、今日は諦めてブログの更新です。昨日寝たの5時過ぎてたからかなぁ?でも今からダッシュしろと言われたら余裕で出来そうなんだけどなぁ。

どうも疲労というものがどういうものか解らなくなってきた今日このごろです。

なるだけ以前の記事と内容がカブらない様に心がけている当ブログですが、なんやかんやと書く事は有ります。

(と言いつつ、今日はあまり大した事ない内容かもデス。)

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ウチで面倒見させてもらっているXR750のクラッチです。

基本的に調子の良い車両なんですが、どうも今ひとつクラッチの感触がスッキリしない。
一度調整を試みるが、少しは良くなったもののなんか違う。

プレッシャープレートの面出しをして再調整するも今ひとつ改善されない。


あきらめの悪い男"三井寿"(スラムダンクの)もささやきかけてきます。
渾身の逆転スリーポイントを決めるまでは終われません。

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構成部品的には72'ー80'年の(下半分の図)クラッチシェルだが、バラしてみるとクラッチ盤が1枚少ないぞ?

やっぱり89'~の(上半分の図)物なのか?もしくはここに載ってるもの以外の物が存在するのか?

様々なメーカーのクラッチ盤を引っ張り出して厚みなどを比較したりして、しばし悩む・・・・

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しばらく考えていると突然ひらめいた。

まさか・・・と思い同じ部品構成のアイアン用のクラッチシェルと比較すると、72'-80'用のクラッチシェルを薄く削って加工してありました。

軽量化?それとも高年式仕様にアップデートしたつもりなのか?アメリカんチューンの深さの様な、意味解らん様な感じです。

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そうと解ればこっちのモンです。

この様に年式によってスプリングの硬さが違うのでそれに合わせて今回のパターンに当てはめます。

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と言いたい所ですが80'以降はエンジンの馬力も大幅に変わるので、其の辺も考慮してのスプリングのチョイスをして、セット長も考えます。

(※強くしたら絶対に滑らな~いクラッチになるけど、極力軽く握れる様にしたいんでひと手間かけます)

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あとはフタをするだけなんですが、このTINタイプのカバーは必ず歪んでるので・・・

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板金して直します。

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チェ~ック!

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75年式だけど、トランスファーバルブが無いクランクケースなので、ブリーザーボルトを制作。

よし、あとは組むだけだね☆

でもここで「カバーがペラペラだしガスケット入れたらまた歪むよね?ていうかボルトの所だけめっちゃ強くガスケットが潰されるしガスケットも切れそうになるよね。ボルトのピッチが広い所で210mmもあるし面厚バラバラだよね。」と変な考えが頭をよぎる。

尾崎豊の様な声もささやいて来ます「君には歪んだカバーの鳴き声が聞こえてこないかい?聞こえるだろう?」

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という訳で、この様な高強度鋼の肉厚なワッシャーを使い、常識外れですがガスケット無しで組む事にしました。(液体パッキンは最低限度塗りました)

9割がたの同業者から「初めからガスケット入れたらええやん」と聞こえて来そうですが、「だってカバーがかわいそうなんやもん・・・」と、少し頬をふくらませ、口を尖らせて言うより他ありません。

まぁ、こういう考え方もあるということで。

もちろんオイル漏れはしておりません。クラッチもバッチリ良くなりました。

日々発見、日々勉強な毎日でございます。



さだまさし とかに影響受けてたとはいえ、15歳の歌詞と世界観では無いなぁ~


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