- 2014-02-16 (日)
- kawamura-teki-古き日本を愛でる会
今回の古き日本を愛でる会は「宮本武蔵」についてです。
「宮本武蔵って佐々木、小次郎と巌流島で決闘した人だよね」「宮本武蔵って、剣の達人だよね」と、それぐらい知ってれば良いのかも知れません。
が、今回は武蔵の著書の「五輪書」(ごりんのしょ)について書かせて頂ます。
なにやら難しそうで敬遠されそうですが、できるだけ簡単にわかりやすい現代語訳をされている方が居られるので、そこから引用しながら書いていきます。
これは漫画「バガボンド」の"たけぞう"ですね。
この世界観が好きな人なら興味をもってもらえると信じております。
まぁ、超有名人の「宮本武蔵」についてウンチクが増えるという想いで見てもらえればいいです。
まず、「五輪書」とは「地の巻」「水の巻」(水野真紀ではない)「火の巻」「風の巻」「空の巻」からなる兵法(要は戦い方)について書いた本です。
自分の実生活には関係なさそうですが、物事を極めた人の言葉は深く、とても興味を引かれると思います。
序文には、「ひとつの物事を極めれば、それはすべての事に通じる」とあります。
仕事に励む人や、スポーツに励む人にも役立つし、普段の生活においても何かヒントがあるかと思います。
序文から端折って書きますね
・13歳の頃に初めて勝負をし、勝ちました。16歳の頃有名な人と戦い、勝ちました。21歳の頃、京都の吉岡などの強者にも勝ちました。
その後29歳まで60回もの勝負(命をかけた真剣勝負ですよ)をし、いずれも勝ちました。
しかし、30歳を越えた頃今まで勝てたのは自分の実力では無いかも知れないと考え直し、更なる稽古に励みました。
私がようやく武芸の道を身につけたのは、50歳になってからでした。
とある。
・武士はいさぎよく死ぬものだと考えている人が、けっこう多いんじゃないでしょうか?
でも、いさぎよく死ぬのは、武士に限らないですよね。
出家した人も、女性も、農民も、だれだって、いざとなれば義理を知り、恥を知り、いさぎよく死ぬことができるでしょう。(当時の話ね)
じゃあ、武士って何なのか。
武士が武士であるために大切なのは、勝つことです。いさぎよく死ぬことではありません。
勝つのが武士の仕事です。
という感じで、武士とはどうあるべきかという事が序文には触れてあります。
「地の巻」に入ります。
武蔵の流派である二刀流(二天一流)について書いている
・いつも2本の刀を差してんだから2本とも使おうというのが、我が流派です。
二刀流だからといって、必ずしも2本を同時に持って戦う訳ではありません。
二刀流の真意は、2本を同時に持つ事ではありません。1本の刀を片手で扱えるようにする事なのです。
右手に1本、左手に1本をもって練習をすると、片手で刀をあつかえるようになります。そのための二刀流なんです。
よく刀は両手で1本を持つべきだと言われます。でも、そんなことはありません。刀は片手で持つものです。
その方が実践では有利だと言う事を書いてある。
あれ?なんか思ったのと違う。とお思いかも知れませんが、数学者や研究者、職人など物事を極める人の身なりは大体こんな感じです。
真剣を交えて戦うという事は、ほんの一瞬の判断ミスや体の動かし方をミスれば、自分が死ぬ事になる。
そんな究極の状態で勝ち続けた男の言葉には、とんでもない凄みがあると思うのは私だけでしょうか?
そして「水の巻」の始めにはこうある
それから、この本の読み方ですが…
「読む」とは思わないでください。
「習う」とは思わないでください。
「真似する」とは思わないでください。
では、どうすればいいのか?
どうか「気づく」つもりで、この本を手にとってください。
情報をただ受け取るのではなく当事者意識をしっかりもって挑んで下さい。とのこと。
なるほど、なるほどである。
ちなみに原文に近い感じだと↓
~惣而、兵法の身におゐて、常の身を兵法の身とし、兵法の身を常の身とする事、肝要也。
能々吟味すべし。~
となるが、難しいので砕けた感じで書くとこうなる↓
戦う時の姿勢について。普段の時に本番のようにし、本番の時に普段のようにする事が肝心です。普段からよ~く考えておきましょう
スポーツなどで通じるなぁ
もうひとつ「水の巻」から。
刀の構え方について教えている
刀の構えには、
上・中・下・左・右の5つがあります。
刀を構えるとき…
構えるつもりで構えないで下さい。
斬るつもりで、構えて下さい。
構えるために構えるのではありません。
斬るために構えるのです。
そもそも何の為なのかを
いつも忘れないようにしたいですね。
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"形"という物は"目的"があっての"形"という事ですね。これも色んな事に通じますね。
どうだったでしょうか?ほんの一部だけ紹介しましたが、何か「気付く」事ができましたか?
武蔵は自らの宗教観をこんな言葉で表しております。
「我、神仏を尊びて、神仏を頼らず。」
私にとって五輪書はバイブルのような物です。
実は、私のブログに書いてある事(バイクの話ね)やシークレットにしている事をまとめた書物「二輪書」をいつか書きます。
いや、ただの妄想です。
このブログ自体(日記とお知らせのカテゴリーを除く)は、まぁ図鑑の様になればと思っております。
カテゴリーを細かく分けて、すぐに引っ張り出せる様にと実は考えて作っておるのです。
今回は五輪書について色々書きましたが、下のリンクからの引用がほとんどです。
興味をもって貰えたなら一度見て下さい。
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