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日本人らしさとは

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お札シリーズ

この人、前の5千円札の「新渡戸稲造」さんですね。

一番有名なのが、この人の書いた本「武士道」なんですが、この「武士道」についてちょこっと触れてみようかと。

私がこの「武士道」について興味を持ったのは、日本人特有の美徳や考え方ってどこから来たんだろう?という疑問からでした。

まずは、解り易く武士道を説明している動画を


(めんどくさがりの人は1:35秒あたりから見てね)

ここから私のつたない記憶(知識)を元にザックリ書いていきますね。

新渡戸が書いた「武士道~BUSHIDO~」は1900年に元々、海外に向けて「日本人の思考ってこういう事なんですよ」と、当時の誤解を抱いていた(特に切腹とかに)外国人に向けて書いた本なのです。

外国人からしたら、宗教教育してない日本人が道徳を守れてるのが不思議でしかたなかったみたいです

世界何十カ国で翻訳されたベストセラー本でもあります。

そんな世界で有名な本なんだから、日本人だったら少しは知っておいた方が良いのでしょうか?

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はじめに書かれているのには、「武士道というのは、何かに書かれた物ではなく、口伝えや格言などを元に自らが自然に身につけたものである」みたいな感じの事が書かれている。

だから武士が居た時代には「武士道」という言葉すら無かったはずなんですが、(本の「武士道は」新渡戸が明治時代に書いたからね。)当時の武士は何も言われなくてもその道を皆が守った、というか自然と出来あがったルールの様な物になったみたいです。

戦って戦って、斬って斬って、多くの血を流し、戦国時代が終わり、幕府が出来て大平の世(平和な時代)になって学んだ美学だとも言える。

やがてそれは「大和魂」と呼ばれた物にも受け継がれ、いろんな伝聞や文学を通して広く一般の人達にも浸透していった。
それが(今はだいぶ薄れてしまったが)今なお日本人のアイデンティティーとして息づいている。


ざっくりこんな感じでしょうか?

「武士道」についてはだいぶ前に触れようと思っていたのですが、近年勘違いしてる右寄りの人が増えてきたので、コレをきっかけに間違った方向へ行かれないかと心配して控えてました。

では何故このタイミングで書こうと思ったのかと言うと、真央ちゃんのフリースタイルをみて「まさにサムライだ」と感銘したからであります。

どういうことや?って人に説明すると話が長くなるのですが、あれは2008年頃でした。

たまたま見ていたフィギュアの世界選手権で浅田選手とかの選手の採点をみて「えっ!?なんで?」と違和感を感じ、その後気になってネットで見てみるとどうやら2007年頃からルールがどんどん変更されていて、ジャンプなどの技術を得意とする選手より、新たに出来たGOE(出来栄え点)という物がプラス3点まで加点(たしかそれまではミスを減点していく競技だったはず)される様になった。

それはつまり、難易度の低い技をピシッと決めた方が有利で(素人はこれに騙されるみたいね)、加えて出来栄え点というあいまいな物をプラス出来るので審査員によって採点が変わる。

んで、どこの国の審査員が採点したのか非公開になったりと、どーも胡散臭い話がどんどん出てきた。

そして2010年のバンクーバー、優勝者の考えられないくらいの(宇宙レベル)の高得点。
(国策でやってるみたいなので選手はそこまで責めれないかな)

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※写真注釈 回転不足に加点、完璧な回転に減点している

その後、「バンキシャ」という報道番組が疑惑の国の審査員の採点をカメラに捕らえた。
そこには、自国の選手がジャンプした瞬間プラスの点をバンバン入れて、浅田選手がジャンプした瞬間マイナスの点を入れてるのがはっきりと写っていた。(その当時は動画で見れた)
コーチの国、他の審査員もグルではないか?などいろいろ言われていた。

その当時私は愕然とした。ぶっちゃけ文句もいってた。

オリンピックが終わった今(ん?もう終わってるのか?)こんな話を書くのは非常にナンセンスなのですが、ココからが本当の言いたい所。


今回の浅田選手のプログラムは過去にも現在にも誰も出来ない技術を必要とする物でした。

先ほど言ったとおり、今のルールではミスの無い演技をピシッとやった方が絶対有利。
(これは私の推測)だが、同レベルの演技をピシッと決めても色々と審判がアレなので勝てない。

勝つためには誰がどう見ても圧倒的にナンバー1の演技をすればいい。それしかないし、自分にはそれが出来る。

という思いで望んだのだと思う。

そしてショートでのあの順位・・・・本当に悔しかったと思う。

亡くなったお母さんの事も考えただろう。

で、あのフリープログラム

これですよ、これ!

恥ずかしながら私、号泣ですよ号泣。

ずっと見てきたっちゅうほどでもありませんが、なんか勝手に気持ちが解った気がしてもうアレですよ。


採点がオカシイとか、ルールがオカシイとか言わずに(言ってた自分が恥ずかしいわ)圧倒的パフォーマンスを見せ付けた。
文句とか言ってるの見たこと無いというか、そういう事を微塵も感じさせない品格。

素晴らしいの一言に尽きますね。

そして、世界各国や、隣国からも賞賛の嵐。

勝手ながら、私は世界平和の一つの道しるべを垣間見た様な気がしました。

日本人選手が不屈の精神を見せた時などに、外国人の実況が「SAMURAI~!」と叫ぶのは、いまだに新渡戸の「武士道」をベースとした日本人のイメージがまだ残っているのです。(この人がお札になった理由が解りましたか?)

世界に向けて首相が大嘘とかついてちゃダメなんですよ。って思う。
(政治的な面とかでも)日本人らしい行動を行った方が世界は味方になってくれるし、プラスになると思うのは私だけでしょうか?


※追記「オリンピックは○○の祭典です」
はい!○にはなんて字が入りますか~?

「スポーツ!」
じゃないですよ~

「平和」なんですね。

戦争を起こしてる国同士でも、一旦休戦してみんな忘れてスポーツでやりましょ~。そのまま戦争終わればいいですねっ。
って感じの意味だったと記憶しております。。

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