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フレーム修正台の製作 part①

まだまだ欲しい道具や機械がいっぱいあるけど、なかなか買えない。作りたい道具も然り。

クオリティーアップには繋がるけど、利益は別に上がらん(高級店は別だと思いますが)
なので、なかなか買えない。というか単純に買う金がねぇって感じです。

こんな話をすると、大概「えっ、まだ欲しいモンあるんですか?」と聞かれるが、ほんとキリが無いくらいあります。

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そんな中、とある組立バイクが事故で入ってきて、曲がったフレームを載せ換えようと陸事に問い合わせると、そのバイクメーカーの証明が必要だという。

しかし、そのバイクのメーカーはもう無くなっているので、その組立バイクが使ってるフレームメーカー(コッチは現存してる)に証明書出して貰えばいいんじゃないですか?と聞いてみたが、それでは登録出来ませんとの事。

なので自ずとフレームを修正して使うしかない。

じゃあ、修正機・・・作っちゃいますか?

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「そんなん修正の専門業者に出したらいいやん」と同業者に言われそうですが、その際に色々調べたら、私の理想の修正機を使っている業者が見当たらなかったのです。

通常、バイクのフレーム修正はスイングアームの軸を水平基準として、ネックを垂直に修正するというのが一般的なんですが、リジッドフレームの場合、スイングアームが無いので、修正機にセット出来ないんです。

上記の写真の場合だと、4速フレーム改のハードテールなので、フレーム下部の穴を使いセットしてるが、ここの水平度の精度はカナリ怪しいし、他にも画像検索したらメカニカルドラムの純正リジッドのクロスオーバーシャフトから取っていたり、リアアクスルで取ってたりと、微妙なやり方の業者しかその時は見つからなかったのです。

「それってフレーム(製作用)治具に載せてるだけやけど、そっからどうやって修正かけんの?」みたいな素人騙しみたいなのもあったり。(それっぽくは見えますが)


私の理想はエンジンマウントを水平基準としてガチっと固定出来るのが欲しい。そんなん見た事無いんで作っちゃおうかと。

※この記事を書く時に検索しなおしたら、良さげな業者が見つかりました☆    ・・・・・・・・・ガックシ

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便利なもので、頑張って英語で色んなワード入れるとこんな感じでフレームのデータが見れたりします。

今後知りたいのは、フレームの材料の成分分析のデータ。
なんとなく少しは判ってるんですがね。

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それでは、旋盤を使って材料を削ります・・・・・・・・

ん?フライスか??

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当店の改造旋盤はこんな事が実は出来るのです。

変な事考えるのが得意なのです。私。

RIMG3274.JPG
ちなみにこういう物が作れます。
穴の間隔も正確に開けれます。

まぁ、作って解ったのはフライス買えよって事でした。

DSCN2229.JPG
順番が違いますが、こんな感じで基準をとってやると

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必要にして十分の精度が出ております。

色んな資料を見ると、リアエンジンマウントとフロントエンジンマウントの高低差は2インチと書いてあるのと1.99インチと書いてあるのがあったんですが、取り敢えず2インチで。

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X軸の移動量は「フルアナログカウンターで!」・・・・・・・・

貧乏くさいと取るか、職人っぽいと取るか。

DSCN9366.JPG
もうちょいマシな図面書いたんだけど紛失・・・・・

体積を求めて比重を掛けて単位を合わせると、実際の重量が大体どのくらいになるか計算出来ます。

全部で60kgくらいの重さになりそうです。

DSCN2241.JPG
他の部品にも穴を開けて行きます

DSCN2239.JPG
たかだか穴4つですが、汎用ボール盤でビシッと揃えて開けるのはカナリ難しいし、時間がかかるのはやった人にしか解らない系。


長くなりそうなので、つづく。

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