- 2014-12-11 (木)
- エンジン
当店ではあまり使わないですが、旧車にも似合うしイタリア製なのでなんかモテそうな感じでいいんですが、ちょっとばかし難点がありまして、本日はその辺の対処法の一つを提案したいと思います。
リンカートキャブやS&SのLキャブなどの古いキャブもそうなんですが、このキャブには金属製のニードルバルブが入っておりました。
ゴム製のと比べてオーバーフローし易いのは勿論の事なんですが、このデロルトキャブはオーバーフローした際に溢れたガソリンがそのままシリンダーに流れ込み、クランクケースまで落ちてエンジンオイルとガソリンが混じってしまい、まぁ平たく言うと"良くない状態"になるのです。
これは、BキャブやLキャブ、FCR、CRキャブにも言える事で、これらのキャブが付いてる人は特にガソリンコックは必ずOFFにする癖を身につけておいて下さい。
万が一やっちまった時の対処法はまた今度書きます。
今回の車両も2度もクランクケースをガソリンでイッパイにしちゃったみたいなので、そうならないように現代の部品を使えるようにアダプターを削ってるの図。
コック閉める癖がどうもつかない。エンジンオイルにガソリン入ってエンジンぶっ壊したくない。
そんなワガママを叶えるには、EVOの途中から採用されてる負圧コックを使えるようにするちゅうのはどうだろうか?
と、前から思ってたのでやってみようって事に。
こんな感じで負圧を取れるように加工。
取り付けるとこんな感じ。
なるだけ目立たないようにしました。
負圧ホースは専用品を使いましょう。
負圧で潰れない様に。
紹介遅れましたが、負圧コックとはエンジンが回って吸気の負圧がかかってる時だけガソリンが送られるコックで、逆に言うとエンジン回ってなければガソリンが流れないので、コックがONのままでもガソリンが流れず、オーバーフローの心配がないという安心設計なコックの事なのです。
キックでちゃんと送れるか心配でしたが、キックでもそれなりの流量が得られております。
キックだけでも案外いけそうな感じ。
元はメッキなので、ブラストで質感を落ち着かせました。
あっ、ちなみにこのコックのOリングは部品が出ないみたいで、他所の店ではコックASSY(一式)で交換させられて結構な金額言われるみたいですが、Oリングごときでそんなアホな話は無いと思い探し出してあるので、当店ではコックASSYの半額でOリング交換致します。
10年以上前に作った車両ですが、ずっと乗ってるって自然体でイイネ!
女子がオーナーですが、近々ショベル女子が一人増えそうです。
女性客が数人しか居ない当店には貴重な存在です。
まぁ、入りにくいんでしょうね~。別にいいけど。
という訳で、こんな方法もあるよ!という提案でした。
やらない人は必ず COCK OFF!! でお願いします
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